■第18回Kフォーラム

第18回 ざっくばらんフォーラム
「AIと社会」

開催日:平成30年8月23日(木)〜25日(土))
会場:ホテルアソシア高山リゾート


 数年前までは、コンピュータ・チェスのIBMディープ・ブルー、コンピュータ将棋のポナンザ、コンピュータ囲碁のα碁、IBMの質問応答システムのワトソンなどに世の中が驚いていたが、最近では、AIという語が、新聞・雑誌・TVに毎日のように踊っていると感じるほどである。自動運転車(ロボット・カー)、AIスピーカー、医用診断AI、顔認証、投資判断AI、 社会問題解決型AI、そして、ネットで全てのものが繋がるIoT、ビッグデータの獲得、ディープラーニングの技術等々。AIとは「人にしかできないと思われていた知的な行動を機械にさせること」と多くの人に理解されてきたが、いよいよそのAIの実社会への実装の時代と言うことか。しかし、実社会は技術だけで成り立っているわけでない。実社会は人が生きる空間、そこでは社会と環境、責任概念、倫理感、価値観、しあわせ感、等々とまことに複雑である。技術の社会実装はそれが社会的に受け入れられることである。AIだってその頸木を逃れることはできないだろう。AIと社会、どんなことを考えておくことが必要なのだろう。ざっくばらんに議論をしてみたい。日頃、第1線でご活躍の研究者に集まって頂き自由な討論をして頂ければ幸いである。
(世話人代表 名古屋大学・愛知県立大学・豊橋技術科学大学 名誉教授 稲垣 康善)



プログラム
(敬称略)

8月23日(木)
14:00 フォーラム開会

1

14:10

「人工知能の刑事法規制−課題と展望−」
稲谷 龍彦(京都大学大学院法学研究科 准教授)
2

16:00

「ヒト-機械ハイブリッドシステムにおける行為主体感覚」
葭田 貴子(東京工業大学工学院機械系 准教授)
3 17:20 「バッド・プラクティスから考える人工知能の倫理的課題」
久木田 水生(名古屋大学社会システム情報学科 准教授)

8月24日(金)  

4 9:00
フォーラム
5 9:00 「AIが社会に浸透し人と共生するための技術的な課題」
栗原 聡(慶應義塾大学理工学部管理工学科 教授)
6 10:20 「運転知能の認証」
武田 一哉(名古屋大学未来社会創造機構 教授)
7 11:25 「ロボットサービスのための社会的常識って何?」
萩田 紀博(国際電気通信基礎技術研究所知能ロボティクス研究所  所長
・ATRフェロー)
8 13:30~
18:00
エクスカーション 白川郷

8月25日(土)

9 9:00
フォーラム
10 9:00

「人工知能倫理と社会との係わり」
中川 裕志(理化学研究所革新知能統合研究センター・グループディレクター)

11 10:00

「AIとIOTだけでない、先端技術にはいつも光と影がある」
土井 美和子(情報通信研究機構 / 奈良先端科学技術大学院大学 監事/理事)

12 10:00

「『AIが埋め込まれた社会はどうなるか』ではなく
『どうできるか』を考える」
堀 浩一(東京大学大学院工学系研究科 教授)