講演・シンポジウム

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2024年1月28日(日)13:30~17:30 AIシンポジウム

イベント内容

2026年2月27日(金)、28日(土)

名古屋マリオットアソシアホテルにて設立30周年記念フォーラムを開催します。

2月27日(金)13:00~17:30 基調講演
司会:間瀬 健二 (名古屋大学 名誉教授 数理・データ科学・人工知能教育研究センター 特任教授)
浅田 稔 (大阪大学 名誉教授、大阪工科専門職大学 副学⾧)
今井 むつみ (慶應義塾大学 環境情報学部 教授)
岡田 美智男 (筑紫女学園大学 副学⾧ 現代社会学部 教授)
谷口 忠大 (京都大学 情報学研究科 教授)

2月28日(土)10:00~12:00 パネル討論
コーディネーター:浅田 稔 (大阪大学名誉教授、大阪工科専門職大学 副学⾧)
尾形 哲也 (早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部 教授)
高橋 城志((株)Preferred Networks エンジニアリングマネージャー リサーチャー)
武田 一哉 (名古屋大学 総⾧特別補佐 同大未来社会創造機構 教授)
山下 直美 (京都大学 情報学研究科 教授)

2月28日(土)13:00~16:30 ロボカップジュニア壮行会
運営:水野 勝教 (愛知工業大学 教授、ロボカップジュニア 専務理事)

2月28日(土)10:00~16:30 ロボカップワークショップ
テーマ:「ロボカップ25年の軌跡とこれから:人とロボットの共創社会へ」
運営:岡田 浩之(東京情報デザイン専門職大学、ロボカップ日本委員会理事⾧)

  • 10:00~10:20 開会挨拶 田向 権(九州工業大学)
  • 10:20~11:10 招待講演1 Amy Eguchi(University of California, San Diego)
    「次世代を育てるロボカップジュニアの活動-未来へ繋げる橋渡し」
  • 11:10~11:40 講演 岡田 浩之(東京情報デザイン専門職大学・ロボカップ日本委員会理事⾧)
    「ロボカップ25年の軌跡とこれから」
  • 11:40~12:20 招待講演2 池田 勇輝(宇宙航空研究開発機構:JAXA)
    「ロボカップ競技の宇宙への展開」
  • 13:10~14:40 ロボカップチーム紹介「次世代の挑戦」
  • 14:40~16:00 ポスター展示・実機デモ
  • 16:00~16:30 閉会挨拶岡田 浩之(東京情報デザイン専門職大学・ロボカップ日本委員会理事⾧)

(敬称略)

申し込み

ご案内につきましては、詳細が明確になり次第、開示いたします
※2025年冬頃の開示を予定しています。

記念対談・鼎談ていだん

記念対談

テーマ

「自由な発想を支えるための情報学への支援と未来への懸け橋」
~これまでの30年と、AI・ロボットとの共生に向けたこれからの30年~

対談者

  • 栢森情報科学振興財団 理事長 栢森 雅勝
  • 名古屋大学、豊橋技術科学大学、愛知県立大学 名誉教授 稲垣 康善

司会/聞き手:平岩浩美(財団事務局⾧)
文:森山和道(ライター)

栢森情報科学振興財団は、1996年の設立以来30年にわたり、自然科学・人文社会科学を含む情報科学・ロボット工学・人工知能といった先端分野全般に関する基礎的・萌芽的研究への助成、フォーラムの開催、若手育成などを通じて支援を続けてきました。その歩みは、日本の情報科学の発展や、インターネット、スマートフォン、そして生成AIといった社会のデジタル化の進展と重なり合い、時代ごとに新しい課題と向き合いながら展開してきました。
今回、30周年を記念し、財団理事⾧の栢森雅勝と、選考委員として活動を⾧年支えた稲垣康善先生が、過去30年の学術的・社会的変化を振り返りつつ、財団設立当初の思い出から研究助成の意義、本格的に社会への浸透が進み始めたAIやロボットの現在地、研究者と社会をつなぐ架け橋としての財団の役割について改めて語り合いました。

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助成者鼎談ていだん

テーマ 「AIの30年と私たちの30年」

過去に当財団から助成を受け、その後も研究を発展させてこられた3名の先生方に、「AIの30年と私たちの30年」をテーマに鼎談いただきました。
本鼎談では、これまで当財団が果たしてきた役割を振り返るとともに、今後の活動の方向性を見いだすことを目的としています。

鼎談者

佐藤 理史(さとう さとし)※2008年研究助成採択

1960年北海道生まれ。工学博士。京都大学工学部、北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科、京都大学大学院情報学研究科を経て、現在、名古屋大学大学院工学研究科工学研究科 情報・通信工学専攻 教授。専門は、自然言語処理、人工知能。
主な著書に、『コンピュータが小説を書く日』(日本経済新聞出版社)、『言語処理システムを作る』『Rubyで数独』(以上、近代科学社)、『ロボットは東大に入れるか』(共著、東京大学出版社)など。

杉山 将(すぎやま まさし)※2012年研究助成採択

大阪府出身。博士(工学)。東京工業大学(のちの東京科学大学)工学部情報工学科卒業、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授、理化学研究所革新知能統合研究センター長。専門は機械学習・統計的データ解析。2022年度:科学技術分野の文部科学大臣表彰。科学技術賞 研究部門を受賞(弱教師付き機械学習の研究)。

徳田 恵一(とくだ けいいち)※2012年研究助成採択

名古屋工業大学卒業。東京工業大学で工学博士を取得後、同大学助手、名古屋工業大学助教授を経て、2004年より名古屋工業大学教授。カーネギーメロン大学(米国)客員研究員、Google(英国・ロンドン)訪問研究員などを歴任。統計的音声合成、ニューラル音声生成、歌声合成、多言語・多話者音声合成などの先駆的研究を展開。IEEEフェロー、ISCA科学業績賞、紫綬褒章、IEEE技術功績賞などを受賞。名古屋工業大学発ベンチャー株式会社テクノスピーチのCEO・CTOとして音声合成技術の社会実装にも注力。

ファシリテーター:武田 一哉

KDD (国際電信電話 現KDDI )研究所、ATR(国際電気通信基礎技術研究所)を経て、名古屋大学工学研究科准教授(1995年)。2003年より教授(情報学研究科、未来社会創造機構)として現在に至る。この間、名古屋大学副総長、(一社)人間機械協奏コンソーシアム・代表理事、(株)ティアフォー・代表取締役、(株)Central Japan Innovation Capital・代表取締役、等を歴任
栢森情報科学振興財団 選考委員・30周年記念事業実行委員

※(敬称略)

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特別研究助成

特別研究助成イメージ 特別研究助成イメージ

助成の対象
ロボット・AI 新世紀 ―未来への懸け橋―
21世紀の人工知能を目指す情報科学のチャレンジングで基礎的・萌芽的または総合的研究の提案を求めます。

助成研究の適格要件
次の各号の要件を満たすもの
(1)情報科学に関する学術的発展に寄与する研究であること
(2)研究の計画および方法が、目的を達成するために適切であり、かつ十分な成果を期待し得るものであること
(3)研究を実施する者(研究実施者)が、研究を計画に従って遂行するに足る能力を有すること
(4)研究実施者が、事業所(企業など)に所属している場合は、申請前に所属組織の責任者から許可を得ていること

研究助成金の総額限度
助成総額 2,000万円 (1件あたり最高1,000万円まで)

募集期間
2025年6月1日(日)~2025年8月31日(日)

結果発表

厳選な審査の結果、以下の4件が採択されました。

岡田 慧(東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授)

研究テーマ
人間の内面状態の計算モデル構築とそれに基づく行動生成AIの創成ーロボットと人間の共感的インタラクションを実現する情報科学の新挑戦ー

研究概要
本研究では、人とロボットが「遊び」や日常的なインタラクションの中でどのように共感的ふるまいを示すのかに着目し、質的HRI研究の視点からその特徴を明らかにすることを目指す。実験を通じて得られる行動・対話・場面の観察記録をエスノグラフィ的に分析し、人とロボットの間に生まれる信頼感や安心感といった内面の変化を、どのように読み取れるかを探索的に検討する。これらの質的分析を手がかりに、ロボットが状況に応じてより共感的なふるまいを選択できるような行動生成の仕組みを試作し、その可能性を小規模な実証を通じて確かめる。また、行動観察・被験者アンケート・生理指標といった複数の視点を組み合わせ、人とロボットの共感的関係を評価する方法についても併せて検討する。

プロフィール
京都大学工学部情報工学科を卒業後、東京大学大学院に進学し、情報工学を専門として博士(工学)を取得。博士号取得後は同大学院情報理工学系研究科において特任教員、特任講師、准教授を経て、現在は同研究科の教授として教育・研究に従事している。

佐久間 航也(名古屋大学 細胞生理学研究センター・基礎生物学研究部門 助教授)

研究テーマ
次世代AIが物質世界を読み解くために:物質構造と意味世界をつなぐ新規データ基盤構築

研究概要
自然科学の対象となる「物質世界」と、そこに人間から付与される「意味世界」の対応関係を捉えることは、次世代のAI for Science開発に必須の基盤である。とくに本研究では、タンパク質の立体構造データと構造生物学論文のテキスト記述を密にリンクし、原子座標の集合と、そこに付与される意味・解釈をあらわにペア化した新規マルチモーダルデータセットを開発する。データ作成自体にLLM・NLP技術を用い、要所に人手アノテーション資源を投入することで、現実的な時間とリソース規模でProtein Data Bank(PDB)全体をカバーした自然言語–立体構造コーパスの構築を目指す。将来「物質を‘読み解く’ことができるAI」を実現するための基盤データ開発プロジェクトである。

プロフィール
2008年4月 京都大学 理学部 入学
2013年3月 京都大学 理学部 卒業
2013年4月 京都大学 理学研究科 生物科学専攻 博士前期課程入学
2015年3月 京都大学 理学研究科 生物科学専攻 博士前期課程修了 修士(理学)
2015年4月 総合研究大学院大学 物理科学研究科 構造分子科学専攻 博士後期課程入学
2021年12月 総合研究大学院大学 物理科学研究科 構造分子科学専攻 博士後期課程修了 博士(理学)
2022年1月 名古屋大学 情報学研究科 博士研究員(–2024年5月)
2024年4月 名古屋大学 高等研究院 特任助教(–2024年10月)
2024年6月 名古屋大学 情報学研究科 特任助教 (–2024年10月)
2024年7月 産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門 招聘研究員(–2025年3月)
2024年11月 名古屋大学 細胞生理学研究センター / 創薬科学研究科 助教 (至現在)

藤井 慶輔(名古屋大学 大学院情報学研究科 准教授)

研究テーマ
実データ整合型集団スポーツシミュレータによる順・逆解析一体型反実仮想解析基板

研究概要
計測技術と機械学習分野の発展により、実世界多エージェントの解析への応用が期待されるが、不明な内在ダイナミクスが多く含まれるスポーツなどでは、戦術を反実仮想して生成・検証する解析基盤が未整備である。そこ で①ルール・学習融合データ整合型の低コスト多エージェントシミュレータの開発と、その課題となる模倣性能と戦術効率のパレート最適化、②LLMによる戦術言語入出力を上位層とした階層強化学習と仮想自己対戦を導入した戦術生成、③動学ゲーム理論に基づく逆強化学習と統合し順・逆解析が一体となった反実仮想解析基盤を構築する。本研究により行動意図理解とデータ整合型シミュレータの研究を加速し、実世界多エージェントAIのベンチマーク確立と新たな産業実装の推進が期待される。

プロフィール
2014年京都大学大学院人間・環境学研究科にて博士号を取得後、理化学研究所革新知能統合研究センターの研究員などを経て、2021年から名古屋大学大学院情報学研究科准教授。2021年から2024年まで科学技術振興機構さきがけ研究者、2025年文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞。スポーツなど実世界集団運動における機械学習を用いた順逆解析などに関する研究を行なっている。

村田 真悟(慶応義塾大学 理工学部電気情報工学科 准教授)

研究テーマ
深層能動的推論に基づくロボットと人の力覚インタラクション

研究概要
本研究は,深層能動的推論の枠組みに基づき,力覚を主軸とするマルチモーダル感覚を活用し,人とロボットの協調的な力覚インタラクションを実現することを目的とする.力覚・視覚・関節角度などを統合したマルチモーダル世界モデルと,期待自由エネルギー最小化に基づく行動選択を組み合わせ,接触を通じた人の意図推定と動的な役割切替を可能にする.荷物運搬や台車操作といった協調タスクで実証実験と多面的評価を行い,実世界に適応する新たなロボット知能の基盤技術の確立を目指す.

プロフィール
2016年,早稲田大学大学院博士後期課程修了.博士(工学).同年,早稲田大学助手.2018年より国立情報学研究所助教,併任で総合研究大学院大学助教.2020年より慶應義塾大学専任講師,2024年より同准教授,現在に至る.認知ロボティクス,ロボット学習,計算論的精神医学の研究に従事.これまでに,国際会議 ICANN Best Paper Award(2016),Advanced Robotics Best Survey Paper Award(2024)等を受賞.


(50音順・敬称略)

高校生・高専生論文募集

高校生・高専生論文募集 ポスターイメージ

■テーマ 「ロボット・AI 新世紀 ―未来への懸け橋―」
■論文受付期間 2025年6月2日(月)~2025年9月10日(水)必着

人工知能(AI)技術の飛躍的な進化は、社会の在り方を大きく変えつつあり、自動運転や医療診断、創造的活動に至るまで、かつては夢物語であった技術が現実のものになり始めています。
AI やロボット技術の進化が私達の未来をどのように形作るのか。高校生の皆さんの創造性あふれる視点でこのテーマを考え、論文をまとめてください。技術の可能性、人間との共生、社会への影響など、自由な発想の執筆を歓迎します。次世代を担う若い皆さんの斬新な視点と独創的なアイディアが新たな未来への懸け橋を描いてくれることを期待しています。奮って応募をお待ちしています。

結果発表

先般は公益財団法人栢森情報科学振興財団の30周年記念高校生論文募集事業にご応募いただきましてありがとうございました。皆さまから真摯な取り組みによる作品を応募いただきましたこと、心より御礼申し上げます。

 さて、先日開催の審査委員会で厳正な審査を行った結果、今回は 受賞作品無し との結論に至りました。応募いただいた皆さまの期待に応える結果とならなかったことは、主催者としても大変残念な思いですが、「ロボット・AI新世紀-未来への懸け橋-」のテーマに関心を持ち論文作成にチャレンジいただいた皆さんの心意気と意欲には将来への期待を覚えると、審査委員の先生方のお言葉です。

 今回の挑戦が、皆さんの今後の学びや研究活動の糧となり将来の活躍につながることを心より願い、明春2月27日、28日に開催します栢森情報科学振興財団設立30周年記念フォーラムと高校生論文討論会にご招待いたします。高校生論文討論会では、AI/ロボット研究、技術開発、実社会での応用の現状と課題について一緒に考え、課題をどのように解決するか、どのような可能性があるか、皆さんと審査委員の先生が一緒に議論し、より良い深みのある論文に繋がる考え方を討論します。

栢森情報科学振興財団設立30周年記念フォーラムと高校生論文討論会へのご招待につきましては、ご応募いただきました皆さまに、個別でご連絡をさせていただきます。
ぜひ参加いただけますようお待ち申し上げます。

財団について

栢森情報科学振興財団は、平成8年3月25日に「情報科学に関する研究の助成」を目的に発足しました。当財団も活動30年目に入り、助成総件数は828件に達し、助成総金額は6億9,445万円となりました。
研究助成の対象となるのは、「自然科学分野と人文・社会科学を含めた情報科学に関する幅広い分野」です。またフォーラム・シンポジウム等の開催助成には、全国の大学、大学院や情報科学関連の組織などから応募いただいております。

 ITやIoT、AIなど情報科学に関する言葉は、時代によって変化してきていますが、社会に新しい変化を作る期待とともにあったと思います。例えば、1884年に提唱された、全てのものにコンピューターが入る「どこでもコンピューター」または「ユビキタス社会」。現在はその通りにあらゆるものにコンピューターが入って、家電にさえもネットワークにつながっている社会となりました。 また、1970年に人型ロボットの研究が始まり、ロボットを作るのに必要なものを拾い上げ、研究分野を拡げていきました。その後、1993年に提案された”自分で考えて動く自律移動型ロボット”によるサッカー大会『ロボカップ』は、1995年に国際人工知能学会(IJCAI1995)のWSでの開催発表、1996年にプレ大会、1997年の第1回大会から,新型コロナの影響によってキャンセルされた2020年を除いて毎年開催されています。現在、自律型ロボットであるドローンは、世界中の様々な場所・分野で利用されるようになってきています。

 当財団が設立されて研究助成を続けてきた29年間を振り返り、その時には世の中になかった、出来なかった様々なことが実現し、普及し、社会の変化を形作っている様子を見ると、人の想像力と真摯な研究には限界がないと感じています。
そして情報科学で社会をもっと良くしていく観点から、当財団の研究助成は”自然科学分野”に限らず、社会で求められ、使われていく、またそのための社会環境を整えていく”人文・社会科学”を含めた幅広い分野の研究も助成対象としています。

 今後とも情報科学の発展に寄与できますように財団の事業を進めてまいります。
当財団が望んでいることは、研究している1人でも多くの人が、研究に情熱を燃やして取り組める”環境”づくり、それに私たちが協力できることです。 ですから、助成への応募にあたって、応募への資格は特に限定せず、使用用途も規制を設けずに、より多くの方へ門戸を開放しております。皆さまには、こうした財団の趣旨をおくみとりいただき、学術を通じて社会の発展のためにお役立ていただければ幸いです。

■全国公益法人協会、インタビュー記事

先日、全国公益法人協会より取材を受け、その内容が同協会のWebサイトに掲載されました。
https://online.koueki.jp/article/251115_7/

メッセージ

理事長メッセージ

最初に、栢森情報科学財団が無事に30周年を迎えることができましたことは、ひとえにいつも多大な協力をしていただいている理事・監事、評議員、選考委員およびその他多くの先生方のご協力があり、また当財団の事業に参加していただいた研究者のみなさまのおかげであります。
まずは、全ての皆様に御礼を申し上げます。

 当財団の前身にあたるDKフォーラムの活動ののち、1996年に文部省より情報科学研究に対する助成を行う財団として認可を受けました。
それから30年、当財団は主な事業として、「情報科学に関する研究助成」と「研究者が集まり、情報交換や本音で議論を行う、Kフォーラム」のふたつを続けてきました。
当財団の目的・特徴は、研究者を支援する点にあります。つまり、研究助成は、研究にかかわる諸費用での自由な利用を認めており、またKフォーラムでは、研究者の交流こそが研究活動の原点と考え、自然科学分野のみならず人文・社会科学分野を含めた研究者に参加していただいております。Kフォーラムが研究のきっかけとなったとの声もいただくこともあり、みなさまのお役に立てていることは財団にとって喜ばしい話です。

 また、当財団は節目の年に5周年、10周年、20周年と周年事業をおこなってまいりました。
普段よりも多くの人数を集めて行う周年事業では、通常とは異なる視点で講演会や事業・イベントがおこなわれます。
研究者のためという財団の方針は変わることなく、30周年事業では、急速に世界に普及したロボットやAIを中心に取り扱っておりますが、急速に普及したからこそ、これから求められる社会実装について理解を深めることをテーマとしています。30周年事業が様々な分野の人々が参加し、交流の場となり、未来を考えるきっかけとなることを願っております。

理事長 栢森 雅勝

初代理事⾧(設立者)メッセージ

すべての事は、人との出会いから始まります。「感謝・感謝・感謝」
1990年、私が㈳中部産業連盟(以下「中産連」)の理事をしていた時、その連盟のマネジメント事業センター所長より、㈶人工知能研究振興財団設立に関するご相談を受けました。
当社も情報関連企業として独自に社会貢献をしたいとの考えを持っておりましたので、中産連から紹介された名古屋大学教授の福村晃夫先生に相談し、1993年より「DKフォーラム」を開催することにいたしました。このフォーラムは年2回開催され、国内外の研究者が討論と交流を行う場として機能し、情報科学の発展に寄与してきました。そして、このDKフォーラムを契機に栢森情報科学振興財団設立の準備を進め、その結果、1996年3月25日に文部省より情報科学研究に対する助成を行う財団として第1号の認可を受けることができました。この快挙は、DKフォーラムの活動実績と福村先生をはじめとする大変ご高名な先生方の多大なるご支援の賜物でした。
これまでの歩みを糧に、今後も研究者が情熱を持って取り組める環境を提供していけたら大変嬉しく思います。成果を求めることよりも失敗を恐れず研究を続けられる場を提供し、未来へと繋げていけたら幸いに存じます。

初代理事⾧ 栢森 新治