



栢森情報科学振興財団 30周年企画AIと情報科学研究を支援し続けて30年
特別研究助成


助成の対象
ロボット・AI 新世紀 ―未来への懸け橋―
21世紀の人工知能を目指す情報科学のチャレンジングで基礎的・萌芽的または総合的研究の提案を求めます。
助成研究の適格要件
次の各号の要件を満たすもの
(1)情報科学に関する学術的発展に寄与する研究であること
(2)研究の計画および方法が、目的を達成するために適切であり、かつ十分な成果を期待し得るものであること
(3)研究を実施する者(研究実施者)が、研究を計画に従って遂行するに足る能力を有すること
(4)研究実施者が、事業所(企業など)に所属している場合は、申請前に所属組織の責任者から許可を得ていること
研究助成金の総額限度
助成総額 2,000万円 (1件あたり最高1,000万円まで)
募集期間
2025年6月1日(日)~2025年8月31日(日)
応募方法について
栢森情報科学振興財団公式ウェブサイトより、所定の申請書をダウンロードし、当研究助成要領に従って応募してください。
交付決定
2025年11月中旬の予定
◆通常の「研究助成」も、重複して申請が可能です。
(採択については重複はありません)
特別研究助成とは書式が異なりますので、公式サイトより、所定の申請書をダウンロードして、応募してください。
高校生・高専生論文募集

■テーマ 「ロボット・AI 新世紀 ―未来への懸け橋―」
■論文受付期間 2025年6月2日(月)~2025年9月10日(水)必着
人工知能(AI)技術の飛躍的な進化は、社会の在り方を大きく変えつつあり、自動運転や医療診断、創造的活動に至るまで、かつては夢物語であった技術が現実のものになり始めています。
AI やロボット技術の進化が私達の未来をどのように形作るのか。高校生の皆さんの創造性あふれる視点でこのテーマを考え、論文をまとめてください。技術の可能性、人間との共生、社会への影響など、自由な発想の執筆を歓迎します。次世代を担う若い皆さんの斬新な視点と独創的なアイディアが新たな未来への懸け橋を描いてくれることを期待しています。奮って応募をお待ちしています。
応募方法について
応募条件
全国の高校生、高等専門学校生(本科1年生から3年生までに限ります)。応募は個人に限ります。
応募方法
1. 論文公募ウェブサイトから、応募フォーマットをダウンロードして、ファイル名を自分の氏名、学校名に変更して保存し、フォーマットに沿って論文を作成します。
ファイル名の例 (論文_○○高校_ヤマダタロウ)
2. 9月10日までに応募フォームにアクセスし、応募者情報を入力して論文の電子ファイル(Word または PDF 形式のみ受付)を提出してください。登録のメールアドレスに受領通知が届いたことを確認してください。届いていない場合には、迷惑メールフォルダを確認したうえで(なければ)再度提出してください。
講演・シンポジウム

2024年1月28日(日)13:30~17:30 AIシンポジウム
イベント内容
2026年2月27日(金)、28日(土)
名古屋マリオットアソシアホテルにて設立30周年記念フォーラムを開催します。
2月27日(金)13:00~17:30 基調講演
司会:間瀬 健二 (名古屋大学 名誉教授 数理・データ科学・人工知能教育研究センター 特任教授)
浅田 稔 (大阪大学 名誉教授、大阪工科専門職大学 副学⾧)
今井 むつみ (慶應義塾大学 環境情報学部 教授)
岡田 美智男 (筑紫女学園大学 副学⾧ 現代社会学部 教授)
谷口 忠大 (京都大学 情報学研究科 教授)
2月28日(土)10:00~12:00 パネル討論
コーディネーター:浅田 稔 (大阪大学名誉教授、大阪工科専門職大学 副学⾧)
尾形 哲也 (早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部 教授)
武田 一哉 (名古屋大学 総⾧特別補佐 同大未来社会創造機構 教授)
松嶋 達也 (東京大学 松尾研究室 特任教授)
山下 直美 (京都大学 情報学研究科 教授)
ほか
2月28日(土)13:00~16:30 ロボカップジュニア壮行会
運営:水野 勝教 (愛知工業大学 教授、ロボカップジュニア 専務理事)
2月28日(土)10:00~16:30 ロボカップジュニア壮行会
運営:岡田 浩之 (東京情報デザイン専門職大学、ロボカップ日本委員会 会⾧)
(敬称略)
申し込み
ご案内につきましては、詳細が明確になり次第、開示いたします
※2025年冬頃の開示を予定しています。
記念対談・鼎談
記念対談
- 栢森情報科学振興財団 理事長 栢森 雅勝
- 名古屋大学、豊橋技術科学大学、愛知県立大学 名誉教授 稲垣 康善
当財団理事⾧の栢森 雅勝 と財団設立当初から支えていただいている稲垣 康善先生との対談を予定しています。
助成者鼎談
コーディネーター:武田 一哉 (名古屋大学 総⾧特別補佐 同大未来社会想像機構 教授)
財団について
栢森情報科学振興財団は、平成8年3月25日に「情報科学に関する研究の助成」を目的に発足しました。当財団も活動30年目に入り、助成総件数は828件に達し、助成総金額は6億9,445万円となりました。
研究助成の対象となるのは、「自然科学分野と人文・社会科学を含めた情報科学に関する幅広い分野」です。またフォーラム・シンポジウム等の開催助成には、全国の大学、大学院や情報科学関連の組織などから応募いただいております。
ITやIoT、AIなど情報科学に関する言葉は、時代によって変化してきていますが、社会に新しい変化を作る期待とともにあったと思います。例えば、1884年に提唱された、全てのものにコンピューターが入る「どこでもコンピューター」または「ユビキタス社会」。現在はその通りにあらゆるものにコンピューターが入って、家電にさえもネットワークにつながっている社会となりました。 また、1970年に人型ロボットの研究が始まり、ロボットを作るのに必要なものを拾い上げ、研究分野を拡げていきました。その後、1993年に提案された”自分で考えて動く自律移動型ロボット”によるサッカー大会『ロボカップ』は、1995年に国際人工知能学会(IJCAI1995)のWSでの開催発表、1996年にプレ大会、1997年の第1回大会から,新型コロナの影響によってキャンセルされた2020年を除いて毎年開催されています。現在、自律型ロボットであるドローンは、世界中の様々な場所・分野で利用されるようになってきています。
当財団が設立されて研究助成を続けてきた29年間を振り返り、その時には世の中になかった、出来なかった様々なことが実現し、普及し、社会の変化を形作っている様子を見ると、人の想像力と真摯な研究には限界がないと感じています。
そして情報科学で社会をもっと良くしていく観点から、当財団の研究助成は”自然科学分野”に限らず、社会で求められ、使われていく、またそのための社会環境を整えていく”人文・社会科学”を含めた幅広い分野の研究も助成対象としています。
今後とも情報科学の発展に寄与できますように財団の事業を進めてまいります。
当財団が望んでいることは、研究している1人でも多くの人が、研究に情熱を燃やして取り組める”環境”づくり、それに私たちが協力できることです。 ですから、助成への応募にあたって、応募への資格は特に限定せず、使用用途も規制を設けずに、より多くの方へ門戸を開放しております。皆さまには、こうした財団の趣旨をおくみとりいただき、学術を通じて社会の発展のためにお役立ていただければ幸いです。